2017年09月17日

思い出の曲

こんにちは、Kimmyです。

長くマンドリン合奏に携わっていると、
それだけ色々な曲との出会いも重なってきます。
好きな曲、懐かしい曲…
曲そのものの素晴らしさに魅かれることもありますし、
何かしらの思い出とリンクする場合もあります。

学生時代、初めに感動した曲は、
アマディの「海の組曲」でした。
入学後、初めてマンドリンに触り、
8月の夏合宿まではほとんどパート練習ばかり。
それが合宿の合奏で「海の組曲」の響きを知り、
その素晴らしさに、
弾きながら感激で泣きそうになりました。

そう、夏合宿で思い出しました!
合宿の場所は岐阜県の某スキー場。
夏場で当然のことながら雪もなく、
青々とした山の斜面に、
牛が何十頭も放されていた光景が脳裏に焼き付いています。
照る日も降る日も、
ひねもす草を食む牛たちの光景です。

合奏に使っていた宿舎のホールの窓は、
眼前の斜面を一望できる大きな窓でした。
一週間に及んだ夏合宿。
午後からの合奏は、
窓に拡がる牛たちののんびりした様子に
連日眠気を誘われた、という思い出です。

その時に練習していた曲の中に、
今年の愛好会の定演で弾く曲が一曲入っていて、
とても感慨深いです。
当時「晩秋」という邦題でプログラムに載せた記憶がありますが、
今回は「秋の夕暮」がそのタイトルです。

「秋の夕暮」のスコアには、
2ndに始まりマンドラが続く冒頭の表現に、
“2本をずらして弾くように”
"羊のすず”
…と記されています。

夕暮時、羊飼いに伴われ牧舎に帰る羊たちが、
首に付けられた鈴の音を鳴らしながら、
次第に遠ざかって行く様子がイメージされます。
けれど前述の牛たちの光景が頭を離れず、
私には牛の鈴音に聞こえてしまいます。

ところで今年はイタリアの作曲家、
ジュゼッペ・マネンテの生誕150年にあたります。
そのことに因んで、
今年の愛好会のメインステージは、
マネンテを特集する企画となっております。

「秋の夕暮」の他に、
「瞑想」「華燭の祭典」
どれも素敵な曲です。
「瞑想」はマンドラで合奏した経験しかないので、
今回2ndパートで弾くのが楽しみです。

そして「華燭の祭典」
この曲にも私には深い思い出があります。
学生の時にどうしても弾きたくて、
選曲会議でプッシュしたものの、
弾くことが叶わなかった曲でした。

当時の私は1stマンドリンでした。
部室にあった1stのパート譜をこっそりコピーし、
(当時は“青焼き”と呼んでいた湿式コピー)
下宿で一人でコソ練をしていました。

その時から20年くらい経ったある年、
愛好会のマンドラ人員が足りないということで、
N野さんから急なお誘いを受けました。
なんと定演1ヶ月前というタイミングでした。

誘い文句は「華燭やるよ!」でした。
N野さんは私が華燭〜を弾きたいと思っていることは
知らなかったと思います。
が、奇しくも一発で落ちるワードをぶつけてきたのです。

もちろんOKしました。
ただ、その演奏会1回だけのつもりでした。
なのに気づけば以来22〜3年。
相変わらず愛好会に在籍し続けています。
そして毎年毎年、
色々な曲との出会いを繰り返しています。

今年の定期演奏会は11月4日(土)です。
N野さん指揮のメインステージのマネンテ特集の他、
邦人若手の作曲作品ステージ、
映画音楽のメドレーのステージを組みます。

皆さまの心に届くよう、
そして思い出の曲に加えて頂けるよう、
愛好会は今、定期演奏会に向けて
一生懸命練習に励んでおります。

IMG_1303.jpg
マネンテステージ練習風景

第43回定期演奏会
〜マンドリンの夕べ〜
2017年11月4日(土)
開場/17:45
開演/18:30
静岡音楽館AOI 8階 ホール
posted by かんぢちょ at 23:16| Comment(0) | 日記

2017年07月02日

音の色

こんにちは、Kimmyです。

ギターリサイタルに行ってきました。
二重奏でご一緒している、
ギターのN田さんからのお誘いでした。

会場は、ごく小さな空間でした。
多目的なギャラリー風のスペースで、
奏者と聴衆の距離が、
非常に近くセッティングされていました。

私の座った席は奏者のすぐ前。
あまりの近さに開演前から
妙な緊張感を覚えました。

でも演奏が始まると、
その無意味な緊張は
いつの間にか消え去りました。

それどころか、
音が鳴った瞬間にスペイン、
あっという間に日本の原風景、
行ったことないけどアルゼンチン…
異空間へ瞬間移動でした。

鳴っているのは楽器だけれど、
もう楽器じゃないみたいでした。
まるで自分の声のように、
話すように歌うように、
音楽が自由自在でした。

一体この人は
いくつ音の引き出しを持っているのだろう。
いや、
引き出しから出してくるんじゃなさそう。

音の絵の具が
パレットの上で巧みに混ぜ合わされ、
様々な色が
無限に作り出されていたのでしょうか。

私のイメージのキャンバスに、
見る見るダイナミックな絵が
描かれていったかのようでした。

目の前で音が立ち上がっていくことに、
心が震える思いがしました。
前にどこかで味わった思いでした。
…なんだったかな。

そうだ!虹を見た時です。
虹が、ごく近くから立ち上がって、
空に弧を描く様を目の当たりにしたことがあります。
その時の感動に似ていました。

私のすぐ目の前で奏でられた音は、
虹のように鮮やかな色彩を放ち、
瞬く間に立ち昇っていきました。

IMG_1043.jpg

演奏が終わった直後N田さんは、
「自分も頑張ろうって素直に思った」と。
また同じ会場に居合わせたギターパートのY子さんも、
「私も弾いてみよう」と、
新しい曲に挑む意欲を口にしました。

正直言って、
私はまだ自分の取り組みとは直結せず、
別次元・別空間に迷い込んだ気分でした。

でもこの感動を忘れず刻んでおきたい…

そんな衝動から、
サボり癖のついていたブログですが、
今日は書き留めておこうと思ったのでした。

あ、素晴らしい演奏は、
クラシックギタリスト 松田 弦さんでした。



第43回定期演奏会
〜マンドリンの夕べ〜
2017年11月4日(土)
開演/18:30(予定)
静岡音楽館AOI 8階 ホール
posted by かんぢちょ at 22:47| Comment(0) | 日記

2017年06月18日

長老


こんにちは、Kimmyです。

先月、長老が帰らぬ人となってしまいました。
とてもショックです。
残念でなりません。

長老は体調を崩され休会中でした。
今年の年賀状には、
「療養中です」と記されていましたので、
いずれ復帰されると信じて一同待っておりました。

ギターパート一筋で
合奏を支えてきて下さった長老。
愛好会のご意見番的存在で、
組織の成長をずっとサポートしてきて下さった長老。

もうご一緒できなくなってしまったなんて、
信じたくありません。
本当に残念でなりません。

“愛好会昔話”で語り継がれていることの一つに、
「長老初登場の巻」があります。

昔々、ある日の練習に、
ほろ酔い加減のおじさまが、
突然部屋に紛れ込んできたそうな。

入口の案内表示に“マンドリン”の文字を見つけ、
懐かしさのあまりついフラフラと足が向いたんだそうじゃ。
おじさまは学生時代にマンドリンクラブでギターを弾いていたそうな。

それにしても、
20代の若者しか存在しなかった愛好会に、
突如現れた30代。
「老けた人」以外のナニモノでもなかったんじゃと。

その「老けた人」は、
翌週から楽器を携え練習に参加し、
ずっと現役を貫き続け、
いつしか「長老」と呼ばれる存在となったとさ。
めでたし、めでたし。

それ以後、
長老の年齢を超える団員が現れることはなく、
長老は、ずっと長老でしたね。

でも、最初は「老けた人」だったのに、
気づいたら「全然変わらない人」
むしろ「若見えの人」になっていましたね。

そのこと、
“愛好会七不思議”の一つに数えたいと思います。
(他の六つはこれから考えます)

長老が編んだ「長老の御教書」
当初は会報で紹介されたり、
長老自ら発行・配布されたり、
団内での読み物として定着していました。
今やブログとしてHP上でワールドワイドに紹介されています。
(HPのギターパートのプロフィールから入れます)

かつて愛好会の定演は、
長老が楽器を叩く合図からの
「丘を越えて」でスタートしていました。
懐かしく思い出されます。

そうそう、
長老は定演以外の演奏機会として、
お年寄りの施設等への訪問演奏を、
度々提案されていましたね。
段取りをして下さって、
実現したことだって何回もありました

今年新設した「おひさま会員」
http://mandolin-aikokai.sblo.jp/article/178609007.html
長老にもメンバーになって頂けないか、
いずれお誘いしようと思っていたところでした。

長老にまつわる数々の伝説・思い出…
まだまだ書き足りない気がします。

長老、
長い間、本当にお世話になりました。
色々ありがとうございました。

長老!!
今年の定演は11月4日ですよ。
お姿を見ることは叶わないけど、
客席で?それともステージで?
何処かで見守っていて下さいね。



第43回定期演奏会
〜マンドリンの夕べ〜
2017年11月4日(土)
開演/18:30(予定)
静岡音楽館AOI 8階 ホール
posted by かんぢちょ at 14:16| Comment(2) | 日記